part1の続きです。
part.1↓
チャートから大口の意図を分析する『part1.ファンダと仕掛けと決済』
FXを主とする投機商品におけるチャート分析についてのお話です。
テーマは、チャートの形から大口の意図を読み解くこと。
※以下はあくまでチャートの形や動きから大口の意図を『個人的に予想』しようという話に過ぎません。絶対に正しい事実は実際売買をしている大口に直接聞かなければ分かりません。その前提で予想をしていこうという話です。
今回は『part2.今後の展開を読む』です。
前回part1では、大口の売買意図は大きく3つに分けられることについて述べました。
今回はその中で現在の主要な大口がどういう意図で売買しているか予想し、今後の展開も予想してみようというお話です。
前回、大きな値動きがあった時の大口の売買意図は『ファンダによる売買』『投機仕掛け』『投機決済』に分けられると述べました。
この3つにはサイクルがあります。
①『ファンダによる売買』→②『投機仕掛け』→③『投機決済』→①『ファンダによる売買』→・・・
というサイクルが基本です。
なぜそうなるかのメカニズムを解説します。
①『ファンダによる売買』
ここで言うファンダとは経済指標など分かりやすいものも含みますが、機関など情報強者が独占入手・先行入手できるインサイダー的な情報も含みます。
それを元にほぼ勝ち確みたいな状況で売買を行います。
で、値動きが収まった頃に一般大衆は追随していく訳ですね。
大衆が参入する頃には天井圏になっていることがしばしば。
②投機仕掛け
長期的にどちら一方向にだけレートがいきすぎたり、長期間動きが無いと、建玉が溜まると同時にロスカットも溜まっていきます。
そのロスカット密集地帯に向けてブレイクをかます訳です。
例えば株などのリスク商品がひたすら買われ続けたり、レンジが続けた後には物凄い暴落が来ることがありますね。
長期だけでなく短期でも規模が小さいだけで同じ理屈で同じブレイクが起こりやすい(起こされやすい)です。
③投機決済
投機仕掛けをただするだけでは儲からないので、仕掛け方向に対するポジションをあらかじめ持っておき、ブレイク後には決済しなくては意味がありません。
仕掛けによるブレイクは値動きとしては最も変動の激しいものになり、仕掛けた機関にとってはいきなり決済するのに美味しいレートになります。
よって溜まっていたポジションを一気に決済するのが効率的です。
なので、暴落後は決済による吹き上げが時折起こるのです。
大衆も機関もあらかたポジションが掃除された後は再び機関が少しずつファンダ買いを初め、それがループします。
このような①~③のメカニズムがあって、上記のようなサイクルが生まれると考えることができます。
これはあくまで予想ですが、このメカニズムを前提とすると、値動きから次の展開を予想していくことが可能になりす。
例えば、
・一方向に買われ続けてレンジになっている商品は暴落の危険性が高い
・暴落の後はまとまった決済が入る可能性が高い
・大きなショートカバーの後はしばらくゆったりとした上昇トレンドになる可能性がある
などのことがいえます。
では、次に具体的なチャートを見ながら読み解き方の具体例を見てみましょう。
part3に続きます。
↓
チャートから大口の意図を分析する『part3.実際のチャート分析例』
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